好転反応とはどのようなものか
整体やマッサージ、鍼などの施術を受けた後から翌日にかけ、身体に違和感、疲労感、発熱、眠気、だるさなどの症状が出ることを好転反応と言います。これは身体が正常な状態に回復していく段階で起こることがあります。
身体に刺激を与えることで色々な変化を起こします。一番わかりやすいのは、血行が滞っていた箇所の血流が改善されたことにより老廃物が除去され代謝があがることで起きる反応です。また骨格の歪みが改善されたことにより、身体の使い方(関節の可動域、筋肉の柔軟性)が変化するために起こる反応です。
痛みは改善しているのに、いきなり違う症状が出て不安に感じてしまいますが、身体が改善していく過程で起こることなので、好転反応が出た場合はゆっくりしてください。
好転反応はたいてい1日から2日くらいで改善します。
好転反応の種類
好転反応は、人により出かたは違ってきます。好転反応の種類は弛緩反応・過敏反応・排泄反応・回復反応に分類できます。
(1)弛緩反応の症状は体のだるさ、疲れなど
施術を受けると硬直していた筋肉がゆるみ、骨格のバランスが変化するため、リンパの流れや血流の改善につながり自律神経が整います。これにより副交感神経が優位になりリラックス状態になるので眠気やだるさが出たりします。
また、施術後に痛みや発熱が出ることもあります。これは低体温の人に起こりやすいです。病気ではないので心配する必要はありません。
弛緩反応を早く改善させる対策として、しっかり睡眠をとる、ウオーキングなど軽い運動をするなどで早期改善が望めます。
(2)過敏反応の症状は身体の痛み、かゆみ、頭痛など
施術を受けたことにより血行が良くなり施術部位に血液が集まり神経の動きが正常になり
ます。今まで鈍感だった部位が敏感になり、感じにくくなっていた痛みを感じやすくなります。また、炎症改善のための作用でかゆみを生じたりもします。
頭痛は首のこりを緩めたときにみられる症状です。首のこりが緩み、血流が改善すると、頭への血流が改善し、急に多くの血流が流れることで頭痛が起きやすくなります。
痛みや炎症がある場合は、氷嚢などを使ってアイシングをすると痛みが軽減されます。
(3)排泄反応の症状は湿疹、吹き出物、ニキビ、下痢、尿の色が濃くなるなど
排泄反応とは、身体に溜まった老廃物、毒素などを体外に排出しようとする作用になります。
施術を受けることでリンパの流れが改善し、湿疹や吹き出物などが出ることがあります。老廃物の排出が起きることが原因になります。
対策としては水分を多く取ることが重要です。水分を多く取ることで体外に老廃物や毒素を排出しやすくなります。下痢であれば、スポーツドリンクなどで水分補給をするとよいです。
(4)回復反応の症状はだるさ、発熱、吐き気など
回復反応とは、血行の悪さが改善され、血液やリンパなどが流れやすくなり、だるさ、発熱、吐き気が出る症状になります。温泉に入りすぎた時に起こる、湯あたりに似ています。
対策としては水分をとり、ゆっくり休むことです。
好転反応の対処法
身体を軽く動かす(軽いストレッチやウオーキングなど)
激しい運動はしない
常温の水をゆっくりとたくさん飲む
ゆっくり寝る(だるさがるとき)
食べ過ぎない
風呂はシャワーにする(代謝が上がっているため)
好転反応は、目安として2~3日で改善することがほとんどです。
仮に1週間症状が改善しない場合は、医療機関に相談することが大事です。
もしかしたら、別の症状や病気が隠されているケースもあるからです。